帯状疱疹ワクチンとは

帯状疱疹は、過去に水ぼうそうを発症した人が、加齢やストレス、免疫力の低下で、再帰感染し発症します。50代から発症率が高くなり、70代で発症のピークを迎え、80代までに日本人の約3人に1人が発症するといわれています。高齢になると帯状疱疹後神経痛(PHN)の罹患率も高くなり、50歳以上の約2割が後遺症に移行しているので注意が必要です。帯状疱疹ワクチンの接種により、帯状疱疹に対する免疫力が高められ、病気の発症や重症化を抑えることができます。帯状疱疹ワクチンは、50歳以上または帯状疱疹に罹患するリスクが高いと考えられる18歳以上の方が対象となります。帯状疱疹のワクチンは現在2種類あります。
*2025年度から、65歳の方などへの帯状疱疹ワクチンの予防接種が、予防接種法に基づく定期接種の対象になりました。
ワクチンの種類と特徴
乾燥弱毒生水痘ワクチン/ビケン(阪大微研)

概要:水疱瘡の予防に使われる従来型の生ワクチンです。
対象年齢:50歳以上
接種回数:1回
予防効果:69.8%
持続性:5年程度
特徴:1回接種で済むため、通院が難しい方にも適しています。
注意点:生ワクチンのため、免疫力が低下している方や免疫抑制治療中の方には接種できない場合があります。
副作用
- 接種部位の赤み、腫れ、軽い痛み
- 一時的な発熱や倦怠感
- ごくまれに発疹やかゆみ
これらの症状は通常1〜2日で自然に改善します。重篤な副作用は極めて稀ですが、症状が長引く場合は医師にご相談ください。
乾燥組換え帯状疱疹ワクチン/シングリックス(GSK)

概要:組換え技術を用いた不活化ワクチンで、高い予防効果が特徴です。
対象年齢:50歳以上(免疫力が低下している18歳以上の方にも適応あり)
接種回数:2回(初回+2ヶ月後)
予防効果:96.6%
持続性:9年以上
特徴:免疫力が低下している方でも接種可能。副反応として、注射部位の腫れ・痛みや一時的な発熱・倦怠感がみられることがあります。
注意点:2回目の接種を忘れずに行う必要があります。1回では十分な効果が得られません。
副作用
- 接種部位の赤み、腫れ、軽い痛み
- 一時的な発熱や倦怠感
- ごくまれに発疹やかゆみ
これらの症状は通常1〜2日で自然に改善します。重篤な副作用は極めて稀ですが、症状が長引く場合は医師にご相談ください。
接種対象と条件
- 50歳以上の方(発症リスクが高まる世代)
- 過去に水痘(みずぼうそう)の感染歴がある方
- 免疫抑制状態でない方(生ワクチンは制限あり)
- 接種前に医師による問診・診察を行い、適否を判断します。
帯状疱疹ワクチンのメリット
重症化防止
できるだけ帯状疱疹を発症しにくくします
神経痛の予防
発症後の神経痛を大きく軽減する可能性
生活の質を維持
痛みを伴う発疹や長期的な後遺症を回避
接種の流れ

- 1 ご予約
- LINE、Web、お電話からご予約をお願いいたします。

- 2 来院
- 問診票のご記入、既往歴・アレルギーのご確認をいたします。

- 3 接種
- ワクチンを上腕に筋肉注射いたします。

- 4 接種後の経過観察
- 15~20分間、院内で待機していただきます。
- 5 副反応確認とフォロー
- 後日LINEまたは電話で経過チェックさせていただきます。
よくあるご質問
副反応はどんなものがありますか?
注射部の腫れ・痛み、発熱・倦怠感などが数日間起こる場合があります。重いアレルギー反応は極めてまれですが、院内で迅速に対応可能です。
費用はいくらくらいですか?
不活化ワクチン (2回接種)で1回約35,000~40,000円、生ワクチン(1回接種)は約15,000~20,000円(いずれも税別)。
※料金は目安で、ワクチン種類や時期により変動します。詳しくはお電話でご確認ください。
他の予防接種(インフル・肺炎球菌など)と一緒に受けられますか?
予防接種ワクチンの種類により投与間隔は異なります。「注射生ワクチン」の接種後27日以上の間隔をおかなければ、「注射生ワクチン」の接種を受けることはできません。それ以外のワクチンの組み合わせでは、前のワクチン接種からの間隔にかかわらず、次のワクチンの接種を受けることができます。
料金表
料金表
乾燥弱毒生水痘ワクチン/ビケン(阪大微研) | 1回 | 8,800円 |
---|---|---|
乾燥組換え帯状疱疹ワクチン/シングリックス(GSK) | 2回 | 46,000円 |
※表示金額は全て税込みです。
お支払方法
御所南はなこクリニックでは、
下記のお支払方法が可能です。
VISA/JCB/
Mastercard/など