毛孔性苔癬(もうこうせいたいせん)とは

二の腕や太ももの「ぶつぶつ」「さめ肌」の原因
毛孔性苔癬(もうこうせいたいせん)は、主に二の腕、肩、背中、太ももなどの毛穴に、ぶつぶつとした小さな発疹がたくさんできる皮膚の疾患です。一般的には「さめ肌」とも呼ばれています。 ・子どもの頃から発症し、思春期に最も目立つようになるのが一般的です。 ・その後、年齢とともに次第に軽減し、多くの方は30代以降には目立たなくなっていきます。 ・基本的に痛みやかゆみなどの自覚症状はありませんが、見た目の問題でお悩みの方が多い疾患です。
原因

なぜ毛穴がぶつぶつになるのか
毛孔性苔癬の主な原因は、毛穴の中にある毛包の角化が過度に進むこと(異常角化)で、毛穴が塞がれてしまうことです。 ●異常角化: 本来剥がれ落ちるべき古い角質が毛穴にたまり、皮膚が盛り上がって小さなぶつぶつ(丘疹)を形成します。 ●遺伝的背景: 遺伝的な素因が関与していることが多いと言われています。
治療方法

症状を改善するために
毛孔性苔癬は病気ではありませんが、治療によって症状の改善が期待できます。 当院では、硬くなった角質を柔らかくするための治療を中心に行います。 ●外用薬による治療: ・サリチル酸ワセリン、ビタミンD軟膏、尿素軟膏などを用いて、硬くなった角質を柔らかくし、毛穴の詰まりを改善します。 ・ただし、これらの外用薬では十分な効果が出ないこともあります。 ●その他の治療(自費診療含む): ・完全に消すのは難しいものの、保湿やピーリングなどで改善することは可能です。 ・より積極的な改善をご希望の場合は、医師にご相談ください。
日常の注意点・対策・予防

再発予防や悪化を防ぐために、日々のセルフケアが重要です。 ●刺激を避ける: ・患部をごしごし擦ったり、ボディスクラブを使用するなど、皮膚に刺激を与える行為は避けてください。刺激によって炎症が悪化する可能性があります。 ●保湿ケア: ・皮膚を乾燥させないよう、日頃から保湿を心がけましょう。保湿不足は症状を悪化させる要因となることがあります。
よくあるご質問
治すことはできますか?
完全に消すのは難しいですが、保湿やピーリング、外用薬などの適切な治療で症状を改善することは可能です。
他の人にうつりますか?
毛孔性苔癬は感染性のない疾患です。ウイルスや細菌によるものではないため、他の人にうつることはありません。
リスク・副作用
・ピーリング剤や外用薬(角質軟化剤など)の使用により、皮膚に刺激を感じたり、赤みが出たりする場合があります。
・ご自宅での保湿ケアが不十分な場合、症状が悪化することもあります。
監修医情報

略歴
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2014年
長崎大学医学部卒業後、神戸労災病院で初期研修
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2016年
神戸大学皮膚科入局後、神戸大学医学部附属病院、三田市民病院、西宮市立中央病院
資格・所属学会
- 日本皮膚科学会認定皮膚科専門医
- 弾性ストッキングコンダクター
- 日本美容皮膚科学会