夏になると小児科や皮膚科でよく見られる「とびひ」。
正式な病名は「伝染性膿痂疹(でんせんせいのうかしん)」といいます。
特に2歳〜6歳くらいの子どもに多く、保育園や幼稚園などで集団感染することもあるため、早めの対応がとても大切です👶💦


皮膚科医に相談する
🦠とびひの原因は?どんな菌が関係してるの?
とびひは、皮膚にいる常在菌(細菌)が、肌にできた小さな傷や虫刺されなどから入り込み、炎症や水ぶくれを起こす皮膚感染症です。
主な原因菌はこの2つ:
- 黄色ブドウ球菌(おうしょくブドウきゅうきん)
- 溶連菌(ようれんきん)
この2種類の菌が傷口から入って水ぶくれ(水疱や膿疱)を作り、掻いた手やタオルなどを介して全身に「飛び火」するように広がるため、「とびひ」と呼ばれています🔥
👁️どんな症状が出るの?
とびひの主な症状はこちらです👇
- 水ぶくれが破れてジュクジュクしてくる
- 黄色いかさぶたができる
- 痒みが強く、かきむしると広がる
- 顔や首、腕などに急速に拡大することも
- 重症になると発熱を伴い、リンパ節が腫れてくることもあります
※特に虫刺されや湿疹を掻いてしまった後に発症しやすく、汗をかきやすい季節に多発します。

🏥とびひの治療法は?
🧴外用薬(塗り薬)

- 抗菌作用のある抗生物質の軟膏を使用
- 痒みや炎症が強ければかゆみ止めの塗り薬も併用
💊内服薬(飲み薬)

- 感染が広範囲の場合、抗生物質の内服を処方
- 痒みや炎症を抑える抗ヒスタミン薬を併用することも
👉数日で症状は改善してきますが、完全に治るまで自己判断で薬をやめないことが重要です⚠️
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⏱️登園・登校の目安は?
とびひは、学校や園への対応は大切です。
✅登園・登校の目安:
- 水疱(みずぶくれ)が乾いてかさぶたになっていること
- 医師の判断により登園許可が出た場合
👉症状が続いている間は、感染予防のためお休みするのが望ましいです。
⚠️副作用・リスク
治療に使う薬の副作用はごく稀ですが、以下の点に注意が必要です。
- 外用薬:かぶれ、赤み、刺激感
- 内服薬:まれに胃腸障害、薬疹など
※過去に薬のアレルギーがあった方は、必ず診察時にお知らせください。
🏡家庭でできる「とびひ」の予防とケア✨
とびひを防ぐためには日常のスキンケアや衛生管理がとても大切です!
✔️予防ポイント
- 爪を短く清潔に保つ✂️
- 虫刺されや湿疹は早めに治療🧴
- 手洗いをしっかりする🧼
- タオルや寝具は家族で別々に使う
✔️悪化を防ぐケア
- かきむしらないように爪を切る
- 皮膚を清潔に保つ(汗をかいたらシャワーで洗う)
- 指示通りに薬を使い続ける
👩⚕️まとめ|「あれ?」と思ったら早めに皮膚科へ!
とびひは、早期発見・早期治療でスムーズに治る皮膚感染症です。
放っておくと広がったり、周囲にうつしたりすることもあるため、初期段階での対処がとても大切です😊
お子さまの肌トラブルで気になることがあれば、御所南はなこクリニックまでお気軽にご相談くださいね👶🌿