本日は、当院でもご相談の多い 「ニキビ治療」 について、特に重症の方に提案している「イソトレチノイン内服治療」についてご紹介します。
ニキビは「病気」です!放置しないで⚠️
まず大切なこととして、「ニキビ」はただの“思春期の通過点”や“生活習慣の乱れ”ではなく、
れっきとした皮膚の病気(ざ瘡)です。
こちらはエピデュオとゼビアックスの外用のみで改善された患者様です。
治療期間は9ヶ月間ほどです。
中には、
「皮膚科に行くほどではないと思ってました😅」
「化粧で隠せるから問題ないです」
とおっしゃる方もいらっしゃいますが…
重症化したニキビは、クレーター状の凹み(瘢痕)や、
赤みが長期間残ることがあります😢
このような状態になると、保険診療での外用薬や抗菌薬だけでは改善が難しくなるケースも…
そうなる前に、しっかりと治療を受けることが大切です。
塗り薬でも飲み薬でも治らない…
そんなニキビに「イソトレチノイン」という選択肢💊
当院では、過酸化ベンゾイルやアダパレンの外用、抗菌薬の外用、抗菌薬の内服、補助的に漢方薬の内服治療を症状に合わせて行っています。
その他に肌の状態に合わせて適切なスキンケアの方法もお伝えしています。
重症のニキビで、他の治療では十分な改善が得られない場合、
「イソトレチノイン(内服薬)」をご提案することがあります。
◆イソトレチノインとは?
イソトレチノインは、ビタミンA誘導体の一種で、皮脂の分泌を抑え、毛穴の詰まりを改善することで、あらゆるタイプのニキビを根本から改善することが期待されるお薬です。
✔ 皮脂腺を縮小させ、皮脂分泌を減らす
✔ 炎症を抑える
✔ 毛穴の異常角化を改善する
✔ アクネ菌の増殖を防ぐ
つまり、「ニキビができる4大原因」をまとめてカバーしてくれる、非常にパワフルな治療薬なのです👏
実際、海外(特にアメリカやヨーロッパ)では第一選択薬としても使用されるほど効果の高い治療法です。
こちらはイソトレチノイン内服4ヶ月とサリチル酸ピーリング4回、CO2フラクショナルレーザー3回を行った患者様の症例です。
ただし、副作用・リスクもあるお薬です⚠️
非常に効果の高いお薬ではありますが、それゆえに副作用やリスクについても知っておく必要があります。
◆主な副作用
-
- 口唇・肌の乾燥(ほぼ全員に見られます💦)
- 鼻出血、ドライアイ
- 肝機能・脂質の異常(定期的な血液検査が必要です🩸)
- 関節痛・筋肉痛など
- 口唇・肌の乾燥(ほぼ全員に見られます💦)
- 妊娠中の使用は絶対にNG(催奇形性のリスクがあります)
特に女性は、内服中および内服終了後6ヶ月は妊娠を避けなければならないので、
避妊指導を含めて内服前に治療のインフォームドコンセントを得る必要があります。
オンラインでの個人輸入や自己判断による使用に注意‼️
最近ではSNSや個人輸入サイトなどで「イソトレチノイン」を簡単に手に入れられる情報が出回っていますが、
非常に危険です😨‼️
イソトレチノインは、
✔ 専門医の診察によって適応を見極めること
✔定期的な血液検査を行うこと
✔必ず避妊を行うこと
が必要な薬です。
必ず、経験のある皮膚科専門医のもとで処方を受けてください。
当院でもオンラインショップではご購入いただけません。
必ず診察を受けてクリニックにてご購入いただいております。
イソトレチノインの治療期間について💰
治療期間の目安は、通常4〜6ヶ月程度。
患者さんの肌の状態や経過によって調整します。
【治療の流れ】
- 初診カウンセリング・診察
- 血液検査(肝機能・脂質など)
- 内服スタート(月1回の診察と採血)
- 治療終了後も経過観察(再発予防)
内服後の注意点🧐
イソトレチノインは、皮脂分泌を減らす働きを持つので以下のような症状がでることがあります。
- 肌の乾燥や赤みが出やすくなる
- 唇が切れやすい
- 一時的にニキビが悪化したように見える「好転反応」
当院では月に1回程度は必ず診察を行いながら処方を行っていきます💉
最後に🌱
繰り返すニキビに悩んでいた方へ。
「イソトレチノイン治療」は、自信を取り戻すための大きな一歩になるかもしれません。
💡 ただし、
副作用やリスクについてもしっかり理解し、専門医のもとで安全に治療を行うことが何よりも大切です。
「もうニキビで悩みたくない…」という方は、ぜひ一度ご相談くださいね😊
スタッフ一同、心を込めてサポートいたします✨