今日は、当院で多くの方が相談に来られる「赤ら顔」について専門的に解説します。
赤ら顔には多種多様な原因があり、適切な治療法も異なります。

赤ら顔の原因は一つではない

顔の赤みは、皮膚のバリア機能の低下、皮脂の過剰分泌、アトピー性皮膚炎などの炎症、ホルモンバランスなど、
さまざまな要因によって引き起こされます。

正しい診断に基づいた治療を行わないと、かえって悪化する可能性もありますので、
必ず医師と相談の上治療方針を決めていきましょう。

1. アトピーや炎症後の赤み:皮膚バリアをサポートする治療

アトピー性皮膚炎や乾燥性敏感肌の方は、バリア機能が低下しやすいため、
季節の変わり目や環境の変化に伴ってかゆみや赤みが生じます。

治療法

アトピーや炎症後の赤みには、まず皮膚の保湿と抗炎症薬の使用が推奨されます。

保険診療で使用される保湿剤やステロイド外用薬、カルシニューリン阻害剤などは、
炎症を抑えるだけでなく、バリア機能をサポートします。

生活環境の調整とスキンケアも重要で、
洗顔料やスキンケア製品は低刺激なものを使用することを心がけましょう。

 

2. ニキビ肌による赤み:皮脂腺の活動を抑える治療

皮脂腺の活動が活発で、ニキビが頻繁にできる方は、皮脂が原因で赤みが出ることが多いです。
このタイプの赤ら顔は、顔全体に脂っぽさと赤みが見られ、毛穴が開きやすいのが特徴です。

治療法

皮脂の分泌を抑えるためには、ビタミンB群やイソトレチノインの内服、ピーリングなどが効果的です。

イソトレチノインは、皮脂腺の働きを抑え、肌のターンオーバーを正常化することで赤みを軽減します。
ただし副作用もある薬剤なので、自己判断で内服することはおすすめしません。

ニキビが慢性的にできるのであれば塗り薬の治療が基本ですし、
日常のスキンケアにおいても、増悪する習慣がないか見直してみましょう。

 

3. 酒さ(しゅさ)による赤み:血管の拡張を抑える治療

慢性的に顔が赤く、運動後や温度変化でさらに赤みが増す方は「酒さ」の可能性があります。

酒さは血管が拡張しやすくなる慢性皮膚疾患で、原因はまだ完全には解明されていませんが、
ストレスやアルコール摂取、急激な温度変化が引き金となることが多いです。

治療法

酒さの治療は、保険適用の内服薬(抗生物質や漢方薬)や塗り薬が一般的ですが、
難治性の場合には自費診療の治療も選択肢のひとつです。

当院では、YAGレーザー治療やヒーライトなど保険治療と併せて治療をご提案いたします。

 

🔼酒さ治療 スペクトラピール6回《治療5ヶ月後》

赤ら顔に対する適切なケアは医師と相談しましょう

赤ら顔の治療は、原因に応じたアプローチを継続的に行うことが大切です。

実際には複数の要因が重なっていることもあり、治療に難渋することもありますし

気候や体調によっても赤みの経過は一進一退を繰り返すこともあります。

 

いっしょにゆっくりと治療をしていきましょう😊

赤ら顔にお悩みの方は、お気軽に御所南はなこクリニックまでご相談ください。

 

 

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📍御所南はなこクリニック
🚃地下鉄丸太町駅から徒歩3分(こどもみらい館前)
【診療時間】9:30-17:00●土曜日は9:30-12:30
【休診日】水・日・祝・土曜午後
【午前】時間帯予約制(WEB予約
【午後】完全予約制(WEB予約
※午後の診療枠は医師の空きがあれば当日朝に開放されご予約可能になります。

 

 

 


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