アトピー性皮膚炎の塗り薬🌿基本の使い方+新薬の特徴
アトピー性皮膚炎の治療の基本は、塗り薬の治療法です。 症状をうまくコントロールするためには、 薬の選び方や正しい使い方を知ることが大切です。 基本の治療「ステロイドの塗り薬」 アトピー性皮膚炎の治療でまず使われるのが「ステロイドの塗り薬」です。 ステロイドには炎症を抑える強力な効果があり、 症状が重い部分から軽い部分まで、部位に応じて強さを使い分けます。 ぬり方のコツ ステロイドの効果を最大限に引き出すには、 適量をやさしく「のせる」ように広げることが大切です。 目安として、人差し指の第一関節から指先までの量で手のひら2枚分を塗るのが適量です。 塗っても効果がないと思われている患者さんの多くは 塗る薬の量が十分でない場合がほとんどです。 当院では実際に塗り薬の塗り方も指導いたします。 副作用について 長期間使うと、皮膚が薄くなったり血管が浮いて見えるなどの副作用がありますが、 全身への副作用はほとんどありません。 ただし、皮膚の薄い、顔面への長期的な外用は ステロイド酒さの原因になることがあるので控えましょう。 顔や首に使いやすいお薬は? 顔や首に使いたいときには「タクロリムス(プロトピック®)」や 「デルゴシチニブ(コレクチム®)」が選択肢になります。 タクロリムス(プロトピック®) タクロリムス(プロトピック®)は免疫の働きを抑えますが、初めにピリピリとした刺激を感じることがあるため、しっかりと保湿をした上で慎重に使用しましょう。 デルゴシチニブ(コレクチム®) [...]